コラム
2021年11月14日(日曜日)
賞与の社会保険料
賞与を支給する場合も、給与と同様に社会保険料が掛かります。
また源泉所得税の控除も必要です。
〇健康保険料・・・控除必要
〇厚生年金保険料・・・控除必要
〇介護保険料・・・40歳以上65歳未満の健康保険被保険者なら控除必要
〇雇用保険料・・・控除必要
〇源泉所得税・・・控除必要
〇住民税・・・控除不要
給与から社会保険料を控除する場合、「標準報酬月額」というものを使いますが
賞与から社会保険料を控除する場合は「標準賞与額」というものを使います。
「標準賞与額」とは、支給された賞与額の1000円未満を切り捨てた額のことを言います。
また、標準賞与額には上限があり、健康保険は年間累計額573万円、厚生年金保険料は月あたり150万円が上限となります。
源泉徴収税額の算出は少し複雑で、
① 前月の給与から社会保険料を差し引く
② ①の金額と扶養親族等の人数を「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」を基に税率を求める
③ 「賞与から社会保険料を差し引いた金額」×上記の税率
この金額を賞与から控除することになります。
前月の給与を基に税率を求めるというのが特徴的です。
給与計算ソフトを使用していれば、設定が出来ていれば控除額は自動で計算してくれます。
また、賞与支払届を労務システムで電子申請する場合には、標準賞与額も自動で計算してくれますので便利です。
賞与から控除する社会保険料や源泉徴収税額を手計算で算出する場合には、年に2~3回のことですので、間違えやすく注意が必要です。
兵庫県神戸市中央区で開業しております、もとまち社労士事務所では、給与計算、賞与計算はもちろん、
社会保険労務士の業務全般に対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。