コラム
2021年12月3日(金曜日)
人事評価制度
兵庫県神戸市中央区で開業しております、「もとまち社労士事務所」社会保険労務士の小林です。兵庫県全域で、労務相談、社会保険・労働保険に関する手続き、就業規則の作成・改訂、助成金申請代行、人事制度構築、給与計算サポートなどを承っております。事業が軌道に乗ってくると、従業員数が増えていき、人事評価制度を導入する必要が出てきます。会社への貢献度の高い従業員には高い評価を与え、地位や役職、賃金に反映させる仕組みです。ある程度の人数までは、代表者が日ごろの仕事ぶりなどから評価を行うことも可能ですが、人数が増えてくるにつれ、従業員個々の担当する業務は様々なものになってくるため、社長の判断で全従業員の評価を行う事は難しくなります。また、ずっと代表者が評価の裁量を全て持っていたのでは、代表者に気に入られるこ...続きを読む
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2021年12月1日(水曜日)
忘年会は実施しないが9割
2021年は、約9割の職場が忘年会を実施しないようです。昨年の2020年とほぼ横ばいで、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いて来ているとは言え、まだまだ警戒意識は高いようです。そもそも、職場の飲み会が不要と考えている人も増えています。以前は飲み会は必要と考えていた人の方が多かったようですが、今は職場の飲み会は不要と考えている人の方が多くなっています。年齢別で見ると、特に20代の若い人の方が、出来れば飲み会には参加したくないと考えているようです。職場の飲み会と一口に言っても、結局は誰と行くかによるという事だとも思いますが、コロナの影響もあり、新入社員の歓迎会も実施していない職場が多く、入社して1年以上経つのに、名前くらいしか知らないといった事もあるようです。原則として、職務中に私語はしない...続きを読む
Q&A
2021年11月30日(火曜日)
退職金を正社員だけに支給するのは違法?
令和2年10月13日、メトロコマース事件の最高裁判決で、非正規労働者に対して退職金を支給しないことは、不合理とまでは言えないという判断がなされました。メトロコマース事件は、同一労働同一賃金の考え方の判断基準になる裁判として、注目されていました。この事件は、駅構内の売店で勤務する正社員と契約社員の、退職金の支給に関する相違が不合理か否かが争点でした。第一審では不合理ではないと判断され、第二審(高裁)では不合理との判断が下され、契約社員にも正社員の4分の1の退職金が認められました。そして最高裁では、不合理とまでは言えないと判断されましたが、この判決をもって、非正規労働者には退職金を支給しなくても良いと考えるのは間違いのようです。10月15日、「非正規労働者に年末年始手当などの諸手当を支給しない...続きを読む
コラム
2021年11月29日(月曜日)
代表取締役変更時の手続き
神戸市の社会保険労務士事務所、もとまち社労士事務所です。兵庫県神戸市のJR元町駅から徒歩3分のビル5階で営業しております。代表取締役が変更になった場合には、「事業所関係変更(訂正)届」を、管轄の年金事務所、又は事務センターに提出します。事業所関係変更届は、様々なケースで使用します。代表者の氏名が変更になった場合や、事業所の電話番号が変更になった場合、昇給月や賞与支給月の変更の場合にも、事業所関係変更届を提出します。労働保険では、「労働保険名称・所在地等変更届」を管轄の労働基準監督署に提出します。また、雇用保険では、「雇用保険事業主事業所各種変更届」を管轄のハローワークに提出します。※事業所が、一元適用事業か、二元適用事業かによって提出先は異なる場合があります。社名や代表者、所在地や連絡先が...続きを読む
コラム
2021年11月28日(日曜日)
労働基準監督署の調査
もとまち社労士事務所、社会保険労務士の小林です。兵庫県神戸市中央区で開業しております。(JR三宮駅から徒歩15分、JR元町駅から徒歩3分)新型コロナウイルスの感染者数は落ち着きを見せています。それに伴ってか、労働基準監督署の調査が最近頻繁に実施されているようです。調査は、労働基準監督署に事業主が訪問して行われる場合もあれば、事業所に担当官が来社して実施される場合もあります。提出や提示を求められる資料は様々ですが、法定帳簿(労働者名簿・出勤簿・賃金台帳・有休管理簿)、雇用契約書、就業規則、36協定などは多くの場合に必要になります。働き方改革の影響もあり、ここ数年は長時間労働に関しては特に厳しく調査されている印象です。事前に準備すべき資料は、調査の案内が来た時点では整備されていなかったとしても...続きを読む
Q&A
2021年11月27日(土曜日)
労働者名簿とは?
従業員を採用する場合、まず履歴書や職務経歴書を提出してもらい、書類選考を行うのが一般的です。その後面接を経て、無事に採用となった場合には、「労働者名簿」を作成する必要があります。労働基準法では、事業所ごとに「法定帳簿」を作成し、保管することを定めています。「労働者名簿」は「賃金台帳」「出勤簿」とともに、法定3帳簿と呼ばれます。(「有休管理簿」を含めて法定4帳簿と呼ばれることもあります。)労働者名簿を作成するために必要な情報は、ほぼ履歴書からひろう事ができるため、中には、履歴書を労働者名簿として扱い、別に労働者名簿を作成していないケースもありますが、それでは不十分です。労働者名簿は常に最新の情報に更新されていなければならず、家族構成や住所などは、採用時と変わっている事も多いため、変更があった...続きを読む
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2021年11月26日(金曜日)
厚生労働省が雇用保険料の引き上げを検討
厚生労働省が雇用保険料の引き上げを検討しているようです。新型コロナウイルスの影響により、休業を余儀なくされた場合の、休業手当を補填する雇用調整助成金の支給額が増大していることが原因かと思われます。雇用保険料は、労使が分担して負担する仕組みになっています。折半負担ではなく、一般の事業であれば労働者負担が0.3%(3/1000)、事業主負担が0.6%(6/1000)、合計0.9%(9/1000)が現行の雇用保険料率です。例えば、賃金が100,000円であれば、100,000×0.3%=300円・・・労働者負担分100,000×0.6%=600円・・・事業主負担分合計900円が雇用保険料になります。労働者負担分は毎月の給与から控除され、事業主負担分は年に1回、「労働保険料の年度更新」という手続き...続きを読む
コラム
2021年11月25日(木曜日)
保険関係成立届(労働保険)
兵庫県神戸市中央区で開業しております、社会保険労務士の小林です。労働者災害補償保険(一般的には労災保険と呼ばれる)と雇用保険を総称して「労働保険」という言い方をします。保険料の徴収等が2つまとめて行われるため、合わせて表現されることが多くなります。労災保険は一定の事業を除き、パートタイマーやアルバイトなどの短時間労働者であっても、労働者を一人でも雇用すれば、必ず加入手続きが必要になります。 初めて労働者を採用した場合には、所轄の労働基準監督署に「保険関係成立届」を提出します。提出期日は、保険関係が成立した日の翌日から10日以内です。また、労働保険料は前もってその年度分を概算で申告する仕組みになっていますので、「概算保険料申告書」も合わせて提出します。 労災保険に加入する従業員の、1週間の所...続きを読む
コラム
2021年11月24日(水曜日)
特定求職者雇用開発助成金
神戸の社労士事務所、もとまち社労士事務所です。当事務所では、厚生労働省管轄の助成金申請代行も実施しておりますが、特定求職者雇用開発助成金というものがあります。この助成金の「特定就職困難者コース」に関してご案内します。概要は、高齢者や障害者、母子家庭の母親などの就職が困難と考えられる方を、ハローワーク等の紹介を通して採用した場合に、事業主に対して支給される助成金です。中小企業の場合、高年齢者(60歳以上65歳未満)や母子家庭の母等であれば、60万円。身体、知的障害者であれば120万円。重度障害者等であれば240万円を受給できる可能性があります。(※支給対象期である6か月ごとに支給されます。60万円の場合、30万円×2回)下記の他いくつかの要件を満たす必要があります。・雇用保険に加入すること・...続きを読む
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2021年11月23日(火曜日)
兵庫県のコロナ感染者0人
11月22日、兵庫県の新型コロナウイルス感染者は0人でした。感染者が0人になるのは、昨年の7月3日以来507日ぶりとのことです。今後クリスマスや忘年会のシーズンですが、再拡大することのないよう願います。新型コロナウイルスの影響により倒産した企業は2400件を超えるようです。業種別で見るとやはり飲食業が約400件でも最も多くなっています。休業期間中に従業員が退職してしまい、年末にかけて人手不足になっている飲食業も多いようです。人材の定着は業種を問わず重要な課題ですが、助成金を活用することで、従業員のモチベーションアップになることもあります。例えば、キャリアアップ助成金という助成金があります。この助成金は、パートタイマーやアルバイト、契約社員などの非正規雇用の従業員を、正社員として採用した場合...続きを読む