コラム
2024年11月8日(金曜日)
扶養の範囲内で働くとは
人事労務を担当されている方は、年末が近づくと扶養に関する質問を受けることが多くなるかと思います、一般的に用いられる「扶養の範囲内で働く」とは、所得税と社会保険、どちらの意味を指す場合もありますので、質問を受けた場合には、まずどちらの話なのか注意する必要があります。社会保険の被扶養者とは、「年収が130万円未満」かつ「被保険者の年収の2分の1未満」この二つを満たすというのが主な要件です。ただ、会社によっては健康保険組合に加入しているケースもあり、被扶養者と認められるための要件や書類は、会社ごとに異なる場合もあります。また、社会保険の扶養の範囲内であっても、所得税法上は扶養親族とはならない場合もあります。 ...続きを読む
Q&A
2024年9月26日(木曜日)
傷病手当金を受給し休業している従業員へ賞与は支給すべき?傷病手当金…
休業中の従業員への賞与については、特に法律に定めがある訳ではありません、会社ごとの判断になります。就業規則・賃金規程を作成している場合には、その定めに従うことになります。「算定対象期間に在籍した労働者に支給する」となっている場合、支給日に休業中であっても、算定対象期間に在籍していたのであれば支給する必要があります。ただし、「休業期間は賞与の算定対象期間に含めない」と定めておけば、賞与の金額を減額することが可能です、算定対象期間の全てを休業していたのであれば、支給が無くても合理的な判断と言えます。傷病手当金は給与の支給があった場合には、受給額が減額される場合がありますが、賞与については支給があったとしても基本的に減額されることはありません、ただし、育児休業と異なり社会保険料は免除されません。...続きを読む
news
2024年9月4日(水曜日)
兵庫県の最低賃金@1052円へ
兵庫県の最低賃金は、現在の@1001円から41円UPの@1052円になります(令和6年10月1日から)パートタイマー・アルバイトの方はもちろん、月給者も時給換算で@1052円以上にする必要がありますのでご注意ください。【月給者の時給換算の例】月の所定労働時間176時間の場合186,000円÷176=1056.8円≧@1052円・・・OK184,000円÷176=1045.4円≦@1052円・・・✖
Q&A
2024年7月10日(水曜日)
見舞金や決算賞与にも税金や社会保険料はかかる?
毎月支給される給与や、定期的に支給される夏季賞与や冬季賞与には所得税や社会保険料がかかります、見舞金や決算賞与は、その実態に基づいて判断する必要があります「見舞金」個人が身体や資産に受けた損害に対して支給される相当の見舞金は所得税は課税されません、また原則として社会保険料もかかりません。但し、役務の対価や、労働の対償としての性質を有するものは所得税や社会保険料がかかる場合があります。「決算賞与」夏季賞与や冬季賞与とは別途支給される決算賞与も、原則として所得税と社会保険料がかかります。例外として、労働の対償ではなく、支給の発生が稀で臨時的なものであれば社会保険料がかからない場合もあります。所得税についても、祝金のようなものは課税されない場合もあります。見舞金も決算賞与も、名目ではなく性質や実...続きを読む
コラム
2024年6月14日(金曜日)
助成金を申請するために必要な準備
キャリアアップ助成金や両立支援助成金、働き方改革推進支援助成金など、様々な助成金がありますが、いくつか共通して必要なものがあります。「出勤簿」出勤、退勤時刻の他、残業時間・休憩時間・深夜労働、休日出勤等、毎日適正に記録されている必要があります「賃金台帳」出勤簿の内容が正確に反映され、残業、深夜勤務等の割増賃金が適正に計算されている必要があります「雇用契約書」出勤簿・賃金台帳と整合性があり、かつ申請する助成金の要件を満たす必要があります「就業規則」出勤簿、賃金台帳、雇用契約書と整合性があり、記載すべき内容が定められている必要があります、また原則として、最新の法令に沿った内容である必要がありますこれらが適正に作成され、運用されている状態であれば、様々な助成金を活用できる可能性があります。 ...続きを読む
お知らせ
2024年5月20日(月曜日)
雇用保険手続きの行政審査に時間が掛かっています
4月~5月にかけて入社・退職の申請が増加するため、現在 雇用保険関連手続きの審査に時間が掛かっているようです。
news
2024年3月30日(土曜日)
令和6年6月から始まる「定額減税」とは?
令和6年6年から所得税と住民税が一定額減額される「定額減税」が始まります、扶養人数に応じて減税額が異なりますので、今のうちに確認をすすめておく必要があります。定額減税の対象となる「扶養人数の数」は、年末調整の扶養人数とは異なる場合がありますので注意が必要です。※原則として16歳未満の扶養親族も含まれます